第一話『ヴァルハラ』(10月5日)
時間は9時00分。
「テレビを見るときは部屋を明るくしてテレビから離れてみるんだぞ。がおー!」
とMGMの映画のオープニングのごとくライオン顔のランドが親切に忠告してくれます。
このときはまだこのライオンの声が
まさか
中島朱実とは知りませんでした。
まあ、このことはまだ全然驚くべきことではありません。
本編と比べれば・・・
いよいよ、デビチル第二弾アニメが放映されました。
OPは普通のアニメっぽい…
(ただ、私は普通のアニメの基準は知りません。夜行性の人間にとってこの時間は未知の領域。)
本当に少年活劇な演出です。
私はこのとき思いました。
前回と違って普通な話になるのだろうなあと少し期待していました。
CMタイム
さっそくデビチルカードが発売。
もう商売っ気出しています。
この前、あるゲームを予約したとき、ワゴンに二束三文で前のカードゲームが売っていましたけど…
CMも無事終わり、地獄の門が開かれます。
本編開始されました。
異世界で塔を前に立っている亜美。
場面が一転して現代の都市が舞台に変わりました。
このとき、恐るべき声が響いてきました。
「強気を挫き、弱きを助ける。
逃げない、投げない、諦めない。
思い込んだら一直線。
それがこの俺、ジンのポリシーさ。」
この声を聞いた途端、なぜか頭に衝撃が走りました。
すっごくわかりやすい自分の自己紹介を元気はあるがテンポが一定の調子で喋っています。
おばあさんを背負って、どんどん歩く歩く。
「ですから私は・・・」
「分かっている、分かっている。公園行きたいのだろ。」
「あの・・・」
「ダダダ、ダーシュ!」
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とりあえず、声に慣れました。ええ、声は何とか慣れますよ。
これで二回以上の視聴ですから。
無事公園に着いた二人。
「あの、私は・・・」
「おーと、礼なんていらねえ。困ったときはお互い様さ。」
「その・・・」
「ジン!・・・こんなところで何しているわけ?」
ボーイシュな少女レナ登場。
「決まっているじゃん。人助けさ。・・・公園に行きたいこのおばあさんを背負って、走って、案内して、ああ、いい汗かいたぜ。」
「違うんです、助けてください。私が行きたいのは公園なんかじゃなくて、講演会が開かれている町のホールなんですよ。」
「こう、えん、かい?・・・・・エーーーー!」
ここまでジンの声は見事に同じテンポです。
ある意味神業。
まあ、その後は普通の学校生活。
「小さな親切、大きなお世話。人助けが聞いてあきれるわ。」
「うるせえな、ちょっと間違えただけじゃない。」
「その思い込みの激しさ幼稚園のころから全然変わっていないわ。」
図書館でレナはモバイルパソコンでデータを入力しながら、ジンは本を片付けていながら、
口げんかしています。
ここで小学生なのになんでノートパソコンを持っているの?という疑問は指してはいけない。
睨み合い中、
「よせよ。けんかすればするほど長引くだけだぜ。」
アキラ初登場。
どうやら図書館を片付けることが仕事らしい。
ここでジェネレーションギャップ。
土曜の朝は授業じゃないのですかというのは年寄りの言うことですよね。
どうやら昨日やるはずだった図書館の片づけをジンはサボったらしい。
またジンとレナはまた口げんかし、睨み合う中、ジンが余計なものを発見。
ジンが発見した本を見た途端、レナの目の色は変わり、その本を奪います。
どうやら「悪魔大全」という本らしい。
「オカルトマニア憧れの『悪魔大全』がうちの学校にあったなんて」
「オカルトねえ。」
「あら、オカルトはロマンよ。厳しい現実社会を忘れて、ほんの一瞬空想の世界に浸れるんだから。」
「ロマンか。」
熱く語っているレナと対照的に、アキラは冷めています。
なぜだか、レナに親近感が沸きました。
レナが召喚の魔法を発見してから物語りは急展開。
レナとジンは唱えてみようと言い出します。
アキラも仕方がないなと一緒に呪文を唱えます。
召還の呪文を何も考えずに唱えるところが小学生ゆえからでしょう。
呪文を唱え始めると、亜美の呪文と重なり始め、ピンク色の光に包まれます。
時間がなぜか止まってしまいます。
このとき、ピンクの光の中亜美が
「お願いです。お救いください、ヴァルハラを。」
「うん」
言ってはいけない言葉を言ってしまいました。
この瞬間、光に包まれ、異界へGo!!
「よかった、ご無事だったんですね。」
突然の亜美のアップです。
ここで男性方はもえたのでしょうか?
「お待ちしておりました光の巫女皇子、闇の貴公子。」
そして、抗議するレナに対して
もう一人のヒロイン亜美が
「あなたは誰ですか?」
ここってさりげなく「あんたは、いらない。」といっていると思うのですけど。
なんだかこの後女同士の醜い戦いが予想できそうな展開。
「これってきっと夢なんだわ。」
とジンのほっぺをつねる。
イタイイタイとか言っているのに、「これでもか」とさらに思いっきり引っ張る引っ張る。
そして、「嘘。夢じゃないの。・・・そんなーーー!!」と泣き始めるし。
ヴァルハラだと聞かされ、周りを見ると見事な荒地。
背景の画質が悪いのはこのことを表現したかったのでしょう。
「そっか、俺はヒーローなんだ。やっぱり俺がいないとだめってわけだ!!」
と亜美の説明を聞いてひとり有頂天となっているジン。
「もう、いい加減にしなさいよ。光だの闇だのわけのわかんないこと言っていないでさっさと返しなさいよ。」
という抗議も亜美にとって雑音のようなもの。
無視して、「お救いください。」とジンに話しかける。
そして、脈拍もなく突然の悪魔出現。
ガーゴイルと、まあ、普通の悪魔です。
CMタイム
五体のガーゴイルに囲まれた一行。
そこで熱血棒読み主人公が恐るべきことを。
「光の御子キッーーーク!!」
飛び蹴りをかまします。
もちろんデビチルの主人公、某赤い書の主人公以外は戦闘力なんてあってなきものです。
痛くも痒くもないと馬鹿にされます。
その後、逃げる途中でレナが人質に取られます。
人質の命と交換に時の鎖と時の鍵を渡せと言い寄ります。
そのときの亜美の一言、「殺してもいいですいやです。」
外見に似合わず冷酷です。
ここまで人ができているとすばらしいです。
その後、ジン、アキラ、レナは光に包まれ覚醒しますけど、
またもやレナに不幸な出来事が…愛用のノートパソが変な機械に変身。
それも悪魔のデータベースの機能オンリーの機械に…
私のパソがそうなったら泣きます。
その後、パートナーが召喚されますけど、ソルレオンって懐かしいです。
ラストバイブル以来の出現かな。
そして、戦闘シーン、そこでも恐るべきことが…
4足動物の後ろ足による飛び蹴り。
先ほどのジンの蹴りが普通の蹴りに思えるほどの滑稽な蹴り。
ダメージを与えた亜美の説明に従い、ジンとアキラは息も絶え絶えなガーゴイルたちに銃を向けて
「デビライズ!!」
その瞬間、悪魔たちは光の粒子と化し、消滅しました。
え、何がおきたのですか?
「心配は無用です。
肉体を支配する魂は不滅。
そのときがくれば元の姿に戻るでしょう。」
この説明を聞いていると、さらに余計な心配してしまいます。
つまり、死んで転生を待っているということですか?
デビルも撃退し、レナが亜美に突っ掛かってきました。
しかし、主人公であるジンはそんな空気も見事に吹き飛ばします。
「今度お前が捕まったらこの光の皇子のこの俺が助けてやるよ。」
「このジン様に任せておけって。」
底抜けの楽観主義と自惚れ。
「もう、全然反省していないじゃん。」
「こんなところもういやー!早く!早くおうち帰りたい!!」
と言うレナの意見も、
「何言ってんだ。これから面白くなるんだぜ!よーし、やるぞ!!」
の一言。反省の色なし。
そういえば、アキラって物事を説明していただけで目立っていませんが、
彼はもう一人の主人公ではなかったのですか?
あと、彼のパートナーであるゲイルについて一言も言っていませんが、
こちらもランドの蹴りによって完全に出番奪われていました。
ちなみにこの第一回には数多くの画面の歪みが見られましたが、
後日放送される分と比べるとはるかにマシです。
EDはどうやら無事帰ってきたと推測されるレナの朝食風景。
ランドとゲイルのぬいぐるみと壁に掛かった数々の写真、そして元に戻ったノートパソコン。
どうやら、レナだけは無事に戻ってこられることは確定しているみたいです。
悪魔紹介コーナー
「私のかわいい顔を傷つけようなんてゆるせない。今度会ったら、ただじゃ済ませないわよ。」
うーーん、このアニメはもしかして前作以上のメイ作になるのではないかと…