狂乱の宴は今も尚続いている。
「ケイ…。もう、限界なんだ」
僕はケイの靴を舐めた。
舌先にじゃりじゃりとした感触と、土と埃の味が口の中に広がる。ケイについた土。ケイについた埃。
それを今、僕が口に含んでいる。
見上げると主人の冷たい視線。突き刺さるような視線が、僕にはとても心地いい。
「ケイじゃなくて、ご主人様でしょ? 何度言ったら分かるの? 本当に物覚えの悪い子ね?」
寸分の甘さを感じさせない冷たい声。
氷の微笑が僕を見下ろす。
体中を拘束され、
床に転がされ、
醜い自分の男性器を嬲られ、
視線と言葉に責められ、
屈辱まみれの状況に、僕は喜びを感じていた。
「ふーん。こんなに大きくなっちゃって、本当にイヤらしいわね」
「はい。僕は厭らしい貴女の犬です。どうか、こんなイヤらしい僕を躾けてください」
「分かっているじゃない」
ぐちっ!
ケイが僕の先端に強く爪を立てた。
「ああぁ、あはぁあっん」
そのまま強く突きたて、グリグリと僕自身を責める。
「あはああぁん、あっふぅ、うっうううん」
激痛と同時に、強い快楽で眩暈を感じる僕。ケイは更に指に力を加えた。
「くうあっ。あっはぁああぁん」
女のようによがり声を上げ。僕は果てそうになるけど、ぐっと我慢する。
ケイが勝手に僕が逝ったら怒るから。
ケイがいないと僕は、僕は、何のために生きているのか分からなくなる。
「はぁああっん、ぐっあうっはあぁ」
痛みと快楽の倒錯した喜び。
体中を縛り付けている拘束具が、ぎちぎちと締め上げ、耳障りな音を響かせる。
「良い子ね。勝手に逝かないなんて」
「はい。僕はご主人様の犬ですから」
「ふふふ。今の貴方とっても厭らしいわよ。ご褒美に逝かせてあげるわ。尻を上げなさい」
拘束具を解かれた僕は、ケイに尻を突き出した。
ケイはペニスバンドをつけると、ローションを付けづに僕のアナルに挿入する。
ケイに犯される感覚を直に感じて、僕の体と意識は歓喜の声を上げていた。
「まったく、こっちもイヤらしいわね。こんなにしめつけて」
「あぁ。気持良いです。ご主人様っ!」
ケイの腰の動きがだんだん激しくなり、僕はアッサリ逝ってしまった。
夥しい精液が床に落ち、意識が真っ白になっていく。
意識を手放そうとした僕を、ケイが引き止めた。
「さぁ。次は私を逝かせなさい。主人の命令よ」
あぁ。そうだった。ケイはまだ逝っていない。
ケイは僕の上に跨り、騎上位で僕を責める。
僕は体勢を維持しやすいように、ケイの太物を固定した。
今日の僕の最後の奉仕が始まる。
おわり
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あとがき
逆モノやってみました。
機会があったらサイトのほうで、このマンガのバージョンをやってみたいです。