ここは、白い羊達の楽園だ。
黒い羊達は何処にもいない。
黒い羊達は、白い羊のふりをして群れに紛れて生活している。
黒い羊たちにとってここは地獄。
だけど、ここしか行くところがないのなら、いっそのこと白い羊を黒い羊に変えてしまえ。
「うっあぁ…っ!」
ケイは背中を弓のように仰け反らせて、快楽を悲鳴を上げていた。
「へっへへ…大分素直になったじゃねぇか」
「あん、ふっあっ…いぃ」
ハヤシは醜い己の性器をケイの体から引き抜くと、どぷっ、という鈍い音を立てて白濁の液が零れた。
それを見た男達は、サディスティックな笑みを浮かべてケイの身体に各々の肉棒を擦り付けた。
媚薬を丹念に塗りこんだ肉棒は、甘い香りを放ち、ケイの思考を鈍らせていく。
「やっやだぁ」
ケイは抵抗するように、身をよじった。
しかし、ケイの四肢をしっかりと押さえつけていた男達は、その抵抗を面白がるように微笑した後、艶やかに染まった彼女の体に、性器を擦り付ける。
首筋に、胸に、太ももに、腕に、尻に、腹に、背中に。擦られたところが熱くなる。
「あっ」
ケイは蕩けるような声を上げた。
ゴムのようなおぞましい感触が、皮膚の上を駆け巡っり、脳髄が痺れるような甘い感覚の襲われる。
頬を高揚させ、潤んだ大きな瞳を潤ませ、半開きになった口から涎と嬌声が零れる。
普段の表情から想像もできない、淫らな表情に男たちは熱狂した。
中でもハヤシは下卑た表情を作り、ケイのアナルに醜い瘤をつけた自身の性器を挿入した。
「あぁっ」
「けっ。はじめてじゃねぇか、だけど、ずいぶんと可愛がってもらったみていだなぁ。食いちぎれそうだぜ」
「やっだぁ」
ハヤシが腰を動かすと、ケイは短い悲鳴を上げた。腰を動かすたびに、ハヤシ自身が腸内にごつごつあたる。
「あたるのぉ…やぁ、あたっちゃうぅ」
「そうか、そんなにいのかぁ」
ハヤシは一気に腰を引いた。
「あっ」
糸が切れたような声を上げるケイ。
子宮がわななき、膣が一気に縮小する。
「じんじんするのぉ」
ケイは、自らの意思で腰を振った。
男達は擦りつけた性器をケイの眼前に差し出すと、ケイは嬉々として男達の性器を口の中にいれ、指で扱き、白濁の液にまみれる。
「○ちん○んのミルク美味しいぃ」
小さな舌が、動くたびに男達の性器がびくびく動いた。口の中に広がる、びりびりとした味。
男達が零すミルクのシャワーを浴びながら、ケイは絶頂を迎えた。
「これでいいのね?」
セリはいぶかしむ様な表情でナイトウを見た。
ナイトウは、デスクに置いてある端末のディスプレイから、凌辱の宴を注意深く観察している。
その瞳は、ただ無機質に、まるで虫を見るような瞳で、セリは背筋が凍った。
「ご苦労です。これで、中央に対抗できる忠実な手駒が手に入りました」
「いえ」
セリは、内心の怯えを悟らせないように短く答え、足早に部屋を去る。
一人になったナイトウは、ディスプレイに目を向けた。
そこでは絶頂を迎えたケイが、更なる絶頂を求めて、男達に尻を差し出している。
ナイトウは苦笑すると、電源を切った。
彼女はメス犬となり、自らの快楽のためには同僚を平気で裏切るだろう。
ナイトウの思惑を巡らせた。
セリが黒い羊だとばれるのは時間の問題。ばれる前に新しい 黒い羊を用意しなければいけなかった。
そこで、彼女、アズマケイ。新人とはいえ高い潜在能力を有している彼女が選ばれた。
これから大きい事件を起こして、セリと多くの信者を切り捨てる。そして、その代償としてケイは中央で益々重宝されるだろう。
なぜなら、セリたちを追い詰めるのは彼女なのだから。
彼女が真の黒い羊だと知らずに…。
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あとがき
第二章から第三章までの話です。
ガイア教のサイドもかこうと思って、がんばりました。
久々の投稿ですから、ちょっと文章がおかしくなってしまいました。(汗