偽典・女神転生 東京黙示録

第十話「仲間」

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「よっ!デビルバスター。
あの作戦の後にしては早起きだな。」
久しぶりに熟睡し、いつもより早めに起床した。
そして、朝食を摂りに行こうとしたときに、一緒に新宿解放作戦に参加した人達に出くわせた。
「あ、おはようございます。」
「かわいい!!
『ございます』だって。」
「ははは!
地上じゃ、丁寧に物事を言っても意味ないぜ。
ましてや、俺ら同じペンタグラムの一員じゃねぇか。
もっと、フランクに行こうぜ。」
「それにしても、労働キャンプ解放作戦は大成功だったな!」
「あたし達は突入部隊だったんだけど、潜入部隊が上手くやってくれたお陰で、かなり楽だったわ!」
「でも・・・・・・
私は捕らわれた仲間を、救出する部隊だったんだけど・・・・・・・
助けたはいいけど、仲間はみんなイカレちゃっててさ・・・・・・・・・・・・
よっぽど酷い目に遭ったんだろうな・・・・・・酷いモンだったよ。
だから、作戦には成功したけど・・・・・・・・いまいち何か、やり切れないモンがあるわね。」
「色々と、ヤなモンは見ちまったがな・・・・・・・・」
「以前の仲間が、廃人になってるのを見るのは、ちょっと堪えたわね・・・・・・」
「ま、悔やんだところで、俺達には何も出来ないよ。
後は、都庁解放が、無事成功する事を祈るこった。」
「都庁解放にてこずってるなんて、がっかりね。
だって、相手は篭城してんでしょ?
押して押して、即行カタつけちゃえばいいじゃん!」
「そんな単純な話じゃないよ。
一旦篭城戦にもつれ込むと、戦いは長引き、やっかいになる。
焦りが強くなればなるほど、こちらが不利になって来るしな。
どうしたものだろうか・・・・・・・」
「応援部隊が編成されるのも時間の問題だね。」
「そうね。応援部隊の要請が、いつ入るか知れないしね。
アンタもちゃんと待機して頂戴ね!」
「休める間は、例え少しでも休んどけよ!」

向こうからあの妙なマスクをしている医者に歩いてくる。
治療してくれたお礼を言おうと彼のほうに歩いた。
「労働キャンプで救出された人々・・・・・・
単に精神がやられたのとは、ちょっと違う気がするなぁ。」
「救出されていた人達に何かあったのですか?」
「あ?あ、独り言、独り言!気にしないでくれ。
えっと、確か君は昨日の作戦に参加していた人だったな?
で、何かようかい?」
「治療してくれたお礼を言いたかったので、声をかけたのですが…」
「お礼なんていらんよ。…それより俺の言ったことを気にしないでくれ。」
と言ったまま、そのまま去っていった。

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