夕方
弾を取りに武器庫に向かおうとした。
レジスタンスたちがある一室の前で集まっていた。
早坂と上河の姿も見えたので、
「達也、どうしたんだ?」
「ああ、捕虜になっていた仲間から情報を聞き出そうとしたらしいけど、
突然大暴れをして、いま拘束したところだ。」
「これでもう3件目みたいです。
本当にどうしたんでしょうね。」
周りの人もいろいろ噂をささやいている。
「キャンプから救出された仲間達は、廃人同然だって噂だ。
悪魔共め、全く酷い事しやがる!!」
「せっかく解放したってのによ、労働キャンプの奴隷達は、みな頭がイカレてんだよ。
参ったね。
中には、バエルに心酔しきってる奴らも多くてよ、助けられたってのに、自分で死んじまった奴らもいたらしいぜ。
たまんねぇよな!」
どうやら労働キャンプを解放しても一筋縄には行かないらしい。
「バエルを倒せばあいつらだって正気に戻るだろう。
しかし新宿解放作戦、かなり難航してるらしいな。
出撃するなら、バエルだって倒してやるぜ!」
「早坂さん、ちょっとはりきりすぎですよぉ。」
他の人も都庁のことについて話し合っていた。
「新宿都庁の奪回が、思うように行ってないらしいぜ。」
「バエルは最上階に篭城してるんだってさ。
悪魔のくせに、味な事をしてくれるわよね!」
「こうなって来ると、いつお呼びがかかっても、不思議じゃないな。」
「全くね!」
「都庁の応援部隊に、志願しようかと思ってるの。
だって、仲間がやられてるのを、放っては置けないわ。
私にもそれなりに、野望があるしね!」
「そうそう、アンタ達もしっかり待機してて頂戴ね。」
一人の女性が僕達に言った。
「女とイイ事なんてしてたら、そのまま連れてくわよ!」